> ライカ犬のテンプレ希望 11月3日(日) クドリャフカは特別の気密服を着せられ、スプートニク2号内部の、 アルミ合金でできた小さな気密室に入れられた。 やがてロケットのブースターエンジンに点火され、この瞬間、秒 速8キロ(人工衛星になるのに必要な速度)まで加速するさいに生じる、 人間も経験したことのない激しい衝撃がクドリャフカを襲った。こ の状況でも、彼女はきっと今までの訓練と同様に、また地上に戻っ てこられると信じていたに違いない。しかし、この人工衛星は違っ ていた。パラシュートの代わりに搭載されていたのは、紫外線やエッ クス線を計測する観測機器、クドリャフカの脈拍、呼吸数、血圧の 計測装置、無線送信機などだけ。そして用意された酸素と食糧も数 日分。搭乗者を回収するシステムを持たないロケットに乗り、クド リャフカは片道切符の旅に出た。 参考:2003/01/04(土)01時25分45秒