ギャング・オブ・ニューヨーク この映画を観ておもしろい!と思えるのは、ネイティブ・アメリカンだけでしょう。 政府のつまらない駆け引きの場面がやたら長く、ビリヤードを一球打つのにも10分近くかかっていました。 アメリカ人が幕末の志士(西郷・坂本・勝・新撰組)の映画を観ておもしろいと思うかどうか、 と同じです。もう一本の線であるラブストーリーも中途半端で、とにかく登場人物がごちゃごちゃしすぎ。 そして、本線の仇討ちですが、どうして命を狙うデカプリオを敵役が目の前で泳がせているのか、 その真意がまったく分かりません。江戸と京都くらい離れていればありえますが、 同じ街でしょっちゅう顔を合わせている。これは不自然です。私なら自分に殺意のある人間は あっという間に殺しちゃいます。そして問題のラスト。親の仇との決闘シーンも政府軍の大砲が邪魔をして 相手が重症を負ってしまう。なんじゃこら~~~っスッキリ殺ったらんかい!! と思わず叫びたくなる幕引きでした。歴史に忠実なんでしょうかね?