暗い帰り道で、ビデオテープを拾った。その夜は、真紅の月が月食を起こしていた。 家に着き、早速テープを再生してみる。路上に落ちていたテープということもあって アッチ方向の内容をきたいしていた。 しかし、なかなか期待したような画面は出てこない。暗い自室に、TVの砂嵐の音 だけが響いていた。 ベランダで、梟がウーウーと、悪魔の声で鳴いた。そのときだ! 画面から、首まで前髪をたらした女がヌルヌルと這い出てきた!SADAKOだ! 僕は、とっさの判断で、彼女にジャーマンスープレックスを決めた。 彼女は、苦しそうに、「もう二度としません。ごめんなさい」と謝った。 2週間後、僕は死んだ。何でだろう?