松原氏によれば、オンラインゲームは開発および運営コスト負担がすごいのだそうだ。 ちょっとしたベンチャーではとても無理で、市場は寡占化するだろう、と予測する。 通常のゲームでは、発売後数カ月(2~3カ月)が売り上げの勝負となる。例えば、開発 期間が1.5年で費用が3.5億円としたとき、発売後数カ月で20万本売って、売り上げが8.8 億円というシミュレーションが成り立つ。 ところがオンラインゲームで同様のシミュレーションをすると、累損の解消に3年9カ月 はかかる計算なのだという。開発期間に3年はかかり、その費用が10億円、運営設備投 資が3億円、運営人件費が0.5億円/年。 莫大な開発コストのうち、半分以上がCG作成に費やされる。フル3Dゲームの3大CG 要素は、(1)ステージ、(2)キャラクター、(3)モーション、にあり、そこに投資をすることで 魅力的なゲームを作り出すのだ。実際、信長の野望Onlineのデモを見てみると、キャラ クターの表情や体格などはバラエティに富んでいて、多彩な表現力を感じさせる。