今日は、あやしいわーるどのオフ会。長年、共に童貞を守り、幼女に萌えてきた仲 間たちに今日初めて会える。漏れは胸を弾ませオフ会場に向かった。オフ会場は細 い裏路地の奥の奥、潰れかけの、小さな居酒屋。同人に全ての金をつぎこんで、が けっぷちの三十代の漏れにはぴったりな場所だ。中に入ると、辛気くさい顔をした 客が一人。彼が、住人だろうか? 「ェ…AGいる?」 俺は、決められていた合い言葉を言ってみた。すると、彼は答えた。 「…いるよ…」 そして彼は黙って漏れにフロッピーディスクを一枚渡し、言った。 「これが真実だ…-モ-ヤ-リ-」 漏れは、肌身離さず持っていたノートパソコンで中身を確認した。 フロッピーディスクには、容量を限界まで使った、長い、長いスクリプトが入って いた。あやしいわーるどは、漏れと、AGStarだけの、二人だけの花園だったのだ。 「待ってくれ!」 漏れは叫び、店を飛び出し男の肩をつかみ、引き留めた。 「…今夜、一緒に……ギッシギッシしないかい?」 男は、一瞬、戸惑いの表情を浮かべ、ゆっくりと頷いた。