> 2003/01/27 (月) 03:04:47 ◆ ▼ ◇ [mirai]> 私はA君と一緒に秋葉原の電気街へと出向いていました。
> 何を隠そうA君も、私と同じ声優科に在籍し、未来の人気声優を本気で目指す強者でありました。
> A君、身長は165cm前後で体重は45kgぐらいという細身の典型的な痩せ型の代アニ生なのですが、
> 先日、別の友人が池袋駅で、複数のステキなお兄さん達にカツアゲにあった話をすると
> 「うん、でも**君もちょっと情けないよね。俺だったら絶対に金なんてださないよ。逆に相手を殴り倒すけどな」
> といたって軽い口調でとんでもないことを、さらりと言ってのけてくれました。
> なにか格闘技を習っていると聞いたことも無いし、仮になにか習っていたとしても、45kgの体重ではよっぽどの熟練者でも、
> 複数の男性を殴り倒すのはちと無理があるのでは・・?と思うもなんか、あまりにも自信たっぷりに言い放つので、
> 興味がわいてしまい、止せばいいのにつっこんで聞いてみると「大丈夫、奥の手があるから」と。
> 奥の手なんて聞いて、頭の中にスタンガンやナイフを連想しているとA君、いともあっさりと奥の手を教えてくれました。
> 寸打だそうです。
> ワンポイント「寸打」解説:密接している状態で相手の体に自分の拳をあて、
> 相手の反動と自分の体のバネを使い拳を放ち爆発的な衝撃を与える。
>
> ・・・どう考えても代々木では教えてくれなそうです。す、寸打とはまた渋い。どこでそんなもん覚えてきたんだか・・・・
> そのとき、私の脳裏に天啓ともいうべきひらめきがおこりました。
> いや、まさかな・・・いくらA君、古強者でも・・・ましてや、ヨアニの声優科だからって・・・と思いつつ、
> 「え、A君。ど、どこで寸打なんて覚えたのデスカッ?」
> A君は満面の笑みで、「まかせろ。魔術師オーフェン読んで独学で覚えた」
> き、来たー!もう、「空手バカ一代」見て覚えたっても冷や汗もんが、さらに魔術師オーフェン読んで覚えました!
> さすが代々木生。格闘技まで教科書はアニメ!いや、魔術師オーフェンが悪いってるんじゃないよ。
> オーフェン悪くないけど・・・A君の頭は悪すぎです。
> 彼は自らの戦闘技術の大半を「オーフェン」と「スレイヤーズ」から学んだそうです。
> A君はきっと魔法でも使って闘うんだろうな、等と安直な事を思っている私の心中を知ってか知らずか、
> A君は2作品の素晴らしさを力説してくれます。
> 「でもさぁ、秋田とか神坂の戦闘描写はリアルだよ。結構参考になるって。あ、あとラグナロクなんかもイイよ」
> スレイヤーズがリアルなら、世の作家はみんな自殺します。
> 無邪気に語っている彼を見ていると少しだけ、おもいっきりコブシ振り上げて、「なんでやねん!!」
> て、つっこめたら気持ちイイだろうなー・・・・そんなことを考えていると、実際にやってみせてくれると言うのです。
> もちろん私に。石丸電気の前でA君の寸打を受ける準備をする拙者。
> 周りから見れば、今、確実に私達は異様なことをしようとしている・・・と思いつつ、
> もし、万が一にもA君が本当に寸打を決められるのなら、拙者そうとう危険な状態に置かれているのでは?
> もし、あばらが折れたらどこの病院いこう・・・などとチキンな発想に囚われながらも
> 「じゃ、いくよ・・・」と、A君の準備が整ったようなので、私も腹筋に力をいれてA君の寸打をむかえうちました。
> 「ドン(ふみこむ音)・・・・・(半秒ぐらいたって)ぽふっ」
> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・全然痛くありません。そこにA君、ちょっとばつが悪そうに、
> 「腹に力入れてたらダメだよ!」との一言・・・。
> (俺も代アニ生なんだから同類なんだよな・・)となぜか一瞬、すごく寂しい思考がよぎってしまったのをいまでも覚えています。
長文長EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
参考:2003/01/27(月)03時02分29秒