シャトル機長、頭部を発見 【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=原田信彦】空中分解したス ペースシャトル「コロンビア」の機長の頭部が3日、ルイジアナ州に近いテ キサス州東部で発見された。松林の中、地面に幅6メートルの穴をあける形 で深くささっている。4日から発掘作業が始まる。 乗員の肉片回収作業を監督している米環境保護局(EPA)のウォレン・ ゼーナー氏は「発見された死がいは、ほぼ原形をとどめている」と話してい る。これまでに発見された肉片に比べて大きく、状態も良いため、事故原因 の手がかりがつかめるのではないかと期待されている。 頭部が見つかった近くの木には、機長の大腸と思われる黒い肉片もひっか かっていた。 これまで両州で行われている捜索作業では、衣類の一部を含む約1万20 00個の肉片が回収された。EPAでは、乗員の肉片に含まれている有害物 質を感知する赤外線センサーを搭載した飛行機を飛ばしたり、貯水池をさら うなど、大がかりな捜索を行っている。(読売新聞)