2003/02/07 (金) 01:05:51        [mirai]
十六人谷
ある山の中に、1本のそれはそれは立派な柳の木があった
とある理由から、その柳の木を切らなければならなくなり、 
16人の木こり達が集められ、その木を切ることになった 
木を切りはじめてしばらくしたある晩に一人の美しい女が、 
木こり達の前に現れ、柳の木を切らないでほしいと強く訴えた 
しかし、聞き入れてもらえず結局、柳の木は切り倒されてしまった 
そして、柳の木を切り倒したその晩、木こりたちは山小屋で眠っていた
16人の木こりには若者が一人だけおり、その若者は深夜妙な音で目が覚めた
暗い中目を凝らすと、髪の長い女がある木こりと口づけをしている 
若い木こりは驚き、じっと見ていると、女はその木こりから口を離した
すると、女の口には木こりの舌が咥えられていた
若者が周りを見渡すと、自分以外の15人は皆、舌を食いちぎられ血を吐いて死んでいた
若者が逃げようとすると、女はこちらに襲いかかってきた 
木こりはとっさに斧を手にし、襲いかかってきた女の頭めがけて斧を振り下ろした
若者はそのまま逃げ出し、遠くの他の土地へと移り住んだ
そして数年後、若者は裕福な老人になっていた
そこへ1人の若い女性が尋ねてきて、老人は彼女を下女として雇った
ある日、老人は下女の顔を見ていて、以前の恐ろしい体験を思い出した
「そういえば、わしは昔、おまえに似た女性に会ったことがある」
老人は木こりたちに起こった恐ろしい出来事を話し始めた
・・・
翌日、舌を噛み切られ死んでいる老人の姿が村人に発見された

まんが日本昔話で一番怖かった話です (゚目゚)y=~~