虚言癖というのか、うそばかりついている子供がいますが、多分真剣にうそ をついていると思えます。正道邪道の違いはありますが、野球少年が野球一筋 に頑張るように、うそつきはうそに自分の存在をかけて頑張るのです。うそが 広まれば、みんなと違う、特別な存在になれるのです。自分の存在がかかって いるならば、真剣なのはもっともな事です。小学校の頃、「トイレの花子さん」 みたいな騒動が本当にありました。女子トイレの汲み取り便器の底から、指が 3本付いた手が出てきたというのです。うそに決まっているのですが学校中大 騒ぎになり、先生が実際にトイレを点検するほどでした。それだけの騒ぎを起 こせるくらい、誰かが真剣にうそをついたのです。ミミズハンバーガーの話も、 受け入れられやすい下地があるだけに、相当な熱意をもって語られたことでし ょう。ただ、感想ですが、寂しい存在感です。