[午前0時37分] 空き地には二つの死体が転がっていた。 ジャイアンと出来杉。二人の若い命が奪われたのだ。 スネ夫はその二つの死体を土管の中に収納してから、振り返ってのび太に 言った。 「貴様もこうなりたいか?」 のび太はIQが低いため、事の状況を理解しきれていない。 「ニコチンとタールでミミズがあんな風になるなんてねえ。スネ夫。」 ぼんやりしたまま言うのび太。 「ちっ。・・・・この馬鹿。」スネ夫はもう相手にしないことにした。 そして次のターゲットはしずかに決めた。 実行は明日。 とりあえず家に帰ることにしたスネ夫。 「じゃ、俺は帰るからな。」 のび太を置いたままスネ夫は空き地を出た。 ぼんやり見送るのび太。目が純真無垢な少年のようだ。 と、思ったら、ギラギラしてきた。 そしてニヤリと笑う。 「フフフ。俺がボケてると思ったら大間違いだぜえ!スネ夫お!」 急に悪人面になるのび太。 今までのはダミーだったのだ。