ある女の子が両親の仕事の都合で遠くに引っ越すことになった。その引越し のときに、長年大切にしていたリカちゃん人形を捨てていくことにした。 引っ越してからしばらく経ったある日、彼女のところに電話がかかってきた。 「もしもし、私リカちゃん。よくも捨ててくれたわね。同じ目にあわせてやる から憶えてなさい」。最初はただのいたずらと思ったのだが、その後も不気味 な電話は続いた。「もしもし、私リカちゃん。今あなたのいる県についたの。 これからあなたのところに向かうから」。そして翌日の夕方「もしもし、私リ カちゃん。今近くの駅についたの。迎えに来てね。待ってるから」。女の子 は、怖くなってそのまま電話を切ってしまった。その日の深夜、再び電話がか かってきたが女の子は決して受話器をとろうとしなかった。すると、留守電の 応答メッセージが始まり、そしてリカちゃん電話と同じあの声が聞こえてき た。「もしもし、私リカちゃん。ずっと待ってたのに迎えに来てくれなかった わね。でも、お家はもう分かってるのよ。今は・・・お前の後ろだぁ!」