投稿者: 投稿日:2003/03/25(火)15時12分53秒 ■ ★ 2月中旬、「人間の盾」メンバーが活動費用ねん出のため、ホテルでバザーを開い た。だが、イスラム教の聖典「コーラン」が売りに出され、イラク人従業員が「コ ーランはたたき売るものではない」と激怒したという。 そんな文化摩擦もあり、「人間の盾」を見るイラク住民の目は冷ややかだ。ある 住民が吐き捨てるように語った。「彼らは戦争を止めようと観光気分でやって来 た。戦争ででもこの体制を変えてほしいと願う私たちの本音が分かっていない」。 「人間の盾」と地元住民――双方の思いはすれ違ったまま、イラク危機は緊迫の度 を強めている。【イラク問題取材班=福島良典、春日孝之、小倉孝保、五味宏基】 (2003年3月7日毎日新聞朝刊から)