強化加工品とうたいながら加工せずにレンズを販売していたとして、公正取引委員会は 28日、眼鏡レンズ製造最大手の「HOYA」(東京都新宿区)に対し、景品表示法違反(優良 誤認)で、排除命令した。問題となったのは、HOYA製のプラスチック製レンズに施される 「シプラスコート」と呼ばれる加工品。公取委によると、同社は96年から02年にかけて 、この加工料としてレンズ1枚につき2000円を得ながら、未加工のまま計3万6000枚を 出荷していた。工場の加工ラインが故障で止まったり、生産が受注に追いつかなかったり した際に、納期を延ばさないように未加工で出荷していたという。 同社は、この加工についてパンフレットなどで「従来品より数倍の強度」などと宣伝していた。 HOYAは「納期を優先して不正規品を出荷し、社会的、道義的責任を感じる。加工済みか どうかはレンズを割らないと判断できないため、交換・返金は極めて難しい。消費者に深 く謝罪したい」としている。(朝日/全文) エバルリタンが聞いたら怒るぞ