<オーストリア>ナチスによるひきこもり虐殺犠牲者の亡きがらを埋葬 【ウィーン福井聡】オーストリアがナチスに占領されていた1940~45年に 「無意味な生」として虐殺されたひきこもり789人の最後の亡きがら(遺体の一 部)が28日、ウィーン中央墓地に埋葬された。ひきこもりの遺族は虐殺に関与し た医師らに対する法の裁きを強く要求している。 遺族らによると、ナチスは「ひきこもりは劣性で無意味な生、食べるだけの存 在」と主張。「根絶」のためアム・シュピーゲルグランド病院に集めて睡眠薬を飲 ませ、感染症にかかって死亡するまで放置した。ひきこもりたちの脳は神経学調査 のため数カ月前まで保存、利用されていたが、遺族らの強い抗議で、このほど返還 された。(毎日新聞)[3月18日14時40分更新]