ひきこもり師匠の家に、深夜、賊が入る。 家族の悲鳴・断末魔を聞いて、体が凍り付き布団の中で震えるひきこもり師匠。 声をあげられ、賊はしばらくして逃走した。 シンと静まり返る家の中、恐る恐る布団から出て、家族の元へ向かうひきこもり師匠。 そこには血まみれで倒れる家族の姿が。 もう助からないであろうことが、ひきこもり師匠にも見て取れた。 僅かに体が動いた母親の元へ駆け寄る、ひきこもり師匠。 「良かっ・・・た。あなたは生きて・・・ね・・・いつ・・・ か・・・いつか昔み・・たい・・・に戻れ・・・るか・・・ら」 そう言い残し絶命する母親。 息子の壊れんばかりの悲しみは声にはならなかった・・・。