朝電車に乗ると成人したダウボーイが、アウアーアウアー唸りながら窓ベロンベロン舐めてた。 皆不快な顔して我慢してたが、ダウの隣に立ってたオッサンが我慢できなかったらしく シッと言って人差し指を口に当てるジェスチャーをした。黙れの合図だ。 それを見たダウはちょっと考えた後、アウッとオッサンにうなずいたのだ。 彼らには何を言っても理解してくれないと思っていた俺は、自分を恥じた。 そうだ彼らも俺らと同じ人間なのだ。 そう思ったのも束の間、ダウボーイは再びアウアウ唸りながらベロベロ窓を舐め始めた。 オッサンは次の駅で車両を変えた。 こんな物を一人で電車に乗せる保護者は何を考えているのか。