以前電車内でぼくの隣に立っていたおじさんが、読んでいる本に、 1ページあたり5ラインずつぐらいのペースで赤い鉛筆でアンダーラインを引いているのを見た。 もう、本のほとんどが赤線である。しかも、その本が「ハワイ放浪記」とかいう本で、 赤線を引いている文章が「そのとき5番のテーブルにマティーニが置かれた」とか、 「彼女はそういってホテルを出た」とかそういう箇所なのだ。 そんなに大事か、マティーニ。