2001/03/06 (火) 20:34:41 ◆ ▼ ◇ [mirai]「てひひひ~♪」
「っ!!」
美紗の微笑みにようやく湖太郎も我に返る。硬直していたとはいえ、今の今まで一糸纏わ
ぬ彼女を直視していたことを思い出して、湖太郎は顔を真っ赤にして目を閉じた。
「みっ、美紗さんっっ!!?」
目を閉じると同時に触れる暖かな肌の感触。どうやら一糸纏わぬその姿のままで先程のよ
うに抱きしめられているらしい。
そんな美紗の暴挙に湖太郎は目を開けることも押し退けることもできないまま、それでも
なんとか逃れようとじたばたと彼女の腕の中でもがいていた。
「離れっ、っ!!」
抵抗の言葉を発しかけた唇が再び塞がれる。
受け入れてはいけないと強く理性は拒んでいるのに、それに抵抗する意識は上手く身体に
伝わらない。
「…………ん」
口内を舌先で犯されるたびに頭の芯が痺れていくのを感じる。それは熱と交わって、湖太
郎の頭から徐々に理性を奪っていった。
唇が離れ、また一筋の糸が伸びる。
「……美紗さ…」
伝えようとする意識は上手く言葉にならなかった。
唯一漏らすことができた言葉を彼女がどう捉えたのかはわからない。もう、ずいぶんと抵
抗する気力は奪われてしまったから、いっそすべてを受け入れてしまおうかとさえ頭に浮か
ぶ。
「てひひ~、コタローくん♪」
微笑んで呟いて、もう一度キスを交わす。今度は触れるだけの一瞬のキス。
心地良いとさえ思ってしまう自分が不思議で、何故か抵抗しようとは思わなかった。
「さ、汗かくっス♪」
微笑んだままそう言って、美紗は突然湖太郎のパジャマを剥ぎ取った。
「なっ!?」
突然の彼女の行動に、湖太郎の理性が再び覚醒する。今にも脱がされそうなズボンを慌て
て押さえ、残されたわずかな体力で必死に抵抗を試みる。
これって何か分かる?