2003/05/19 (月) 16:49:59 ◆ ▼ ◇ [mirai]船が難破し,ミケノビッチと彼の犬は小さな無人島に流れ着いた。
歩いてほんの数時間で1周できる島には,ココナッツと羊しかいなかった。
1ヶ月後,ミケノビッチは滋養たっぷりのココナッツを飲みながら,草をはむ羊のたわわなお尻を見ていた。
清潔そうだし, ぽってりとして安産型だ・・・。
健康な男性であるミケノビッチは,ついにがまんできなくなり,羊に襲いかかろうとした。
しかし,彼の愛犬がミケノビッチの足に飛びつき,必死で彼を引き留めた。
ハッと正気に戻った男は,愚かなまねをしないで 済んだと心から愛犬に感謝したのであった。
その後も,ミケノビッチは妄想にとりつかれて,何度も羊に襲いかかろうとした が,その度に犬は彼を引き留めてくれたのであった。
そして1ヶ月後,救命ボートに乗った美しい娘が無人島にたどり着いた。
息も絶え絶えだった彼女をミケノビッチは必死で看病し,数日後には娘はすっかり元気になったのである。
その晩,彼女は,感謝の思いを込めて彼にこう言った。
「あなたは,わたくしの命の恩人です。どうか私をあなたの好きにしてください」
「ほんとにいいんだね?」男は,期待を込めて少女を見つめた。
「はい」少女は頬をそめて答えた。
「そうか」ミケノビッチは喜んで叫んだ。
「じゃ,オレが羊を襲う間,あのクソ犬を押さえといてくれ」
住人的小話(´ー`)