戦略の取材で、ソフマップの大阪・なんば店と京都店を訪れました。 店に入るなり目に飛び込んできたものは、うずたかく積まれた「ガンダム」のプラモデル、 無造作にジャンクパーツの放り込まれたかご、そして店内の壁を埋め尽くす、 常連客の描いたゲームの美少女キャラクターの似顔絵イラスト――。 家電業界では、東京・秋葉原で見られるような、こうした“おたく”系の雰囲気を 「ソフマップワールド」と呼ぶそうです。 店内は込み合い、平日の午後というのに、レジに行列が出来るほどの客の数です。 デフレ不況とパソコン需要減のダブルパンチの中、しぶとく固定客を集めて生き残る ソフマップを見ていると、日本が世界に誇る「アキバ文化」もまだまだ捨てたものではないと、 少しうれしくなりました。 日経ビジネス2003.6.2号 編集後記より