昔、まだ子どもだったころ、山の奥深くまで冒険して ポカーンと空いた洞窟を見つけたことがある。 危ないし、怖いから中には入らなかったけど、今思い出してもかなり気になる。 最近、他の山で洞窟を見つけたので入ろうと思ったけど その洞窟に行くまでには草ボーボーの中に入らなければならない。 子どものときには簡単に越えられたものも、大人になると ヘビや靴の汚れなどを気にしてなかなか入れないもんだなと思った。 まぁなんとかその洞窟の入り口まで辿り着いたけど、おれはそこで愕然とした。 それは実は洞窟ではなくて、奥行き2メートルもない単なる空洞だった。 中はボロボロになったアルミサッシがあるだけ。 とても力が抜けたけど、なんだか自分が勇気ある冒険家にでもなった気分だった。 そして、おれは洞窟の壁に自分の名を彫った。 勇気の証として・・・