2001/03/14 (水) 23:28:13        [mirai]
連続ぁゃιぃ小説「お母さん ごめんね」
第三話「すれちがい…そして」

節子はもし雅史の身に何かが起きていたら…と思うと
気が気ではなかった。駅につづく大通りを早足で歩きながら
考えた。「いくらなんでも遅すぎるわ。こんな時間まで
帰ってこなかったことなんて無いのに…まーくん…」
節子は駅前にある交番に駆け込み事情を説明した。
「しかしねぇ…もう少ししたらひょこっと帰ってくるんじゃ
ないんですか? 事件や事故に巻き込まれたってのは考え過ぎ
でしょう。事故の連絡も来てないですよ」
と若い警官は少し呆れたような口調で告げた。
「どこか息子さんが行かれるような場所に心当たりは無いん
ですかね? 友達の家だとか遊び場だとか…
そういったところをあたられてはいかがですか?
こちらも一応何かあれば連絡いたしますんで」
警官はそういって節子が告げた電話番号を控えると交番の
奥へと戻っていってしまった。