「フェアリアスでも、泣くのかい?」と、私は聞いた。 翼は、ふるふると、首を横に振った。子供っぽい、可愛らしい動きだ。 「つばさ、強い子だよ、泣く分けないジャン。」 「でも、目が赤いぞ。」 翼は困ったような顔をして 「あ、これ?多分、花粉症じゃないかな。最近、ポプラ並木から飛んでくるし。」 「そうか」 私は、一時、これで納得した。 しかし、寝床にもぐりこんでから思い出した。フェアリアスにアレルギーは無いはずだ。