次の週の日曜日、わたしは翼と一緒に『鉄腕アトム』を見ていた。 翼は、私の膝に頭をのせて、猫のようにくるんと丸くなって寝転がっている。 「アトムって、かわいそうだよね。人間と同じ心を持ってるのに、 体はぜんぜん違うんだよ」 画面に目を向けたまま、翼が言った。 「どうした?急にセンチになって。」 すると、彼女は急に、私のほうを向いた。笑顔だった 「あたし、次に生まれてくるときも、お父さんの娘でいたいな。」 そういうと、翼はうとうとと眠りについた。 彼女が目を覚ますことは無かった。庭に埋めてやった。墓石はない。