> 2003/06/15 (日) 10:41:30 ◆ ▼ ◇ [mirai]> (ρ_;)ノでも言葉だけは風に乗って
「昔、昔のお話です」
詩人の男は世界を憎んで 森の奥に住む
若くして死んだ娘の為に 詩をつづった
その言葉は風にのって 森を抜けて 街にふって 蝶の群れとなり
蝶々の群れは ムラサキの色に空を覆った
ムラサキの色に触れた者はみな気がふれてしまった
怯える若者は詩人を追った
森を抜けて詩人は海へ ボートに乗って
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
私は眉を剃って
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
満月の夜も休まず
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
詩をつづろう
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
世界を憎む詩を!!
「詩人はとある小島に流れ着いた
犬とネコとコウモリとピエロが彼を迎えた。
私はこの世の全てを憎む。
憎んでも憎んでもまだ余るこの世の全てを言葉で燃やし尽くしてみせよう。
力を貸してくれ。
だが怯えたピエロの密告で
詩人は警官隊の銃弾に倒れた。
その夜 犬はワンワンと吠え ネコはニャーニャーと鳴き
そしてコウモリは黙して語る事がなかったのであった!!」
でも言葉だけは風に乗って
幾つもの街を超えて 蝶の群れとなり
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
詩人の屍は
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
海を超え北の国へ
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
その国の漁師によって
オーム!!!オームオームオーム
オーム!!!オームオームオーム
手厚く葬られたという
参考:2003/06/15(日)10時40分10秒