> 2003/06/18 (水) 19:17:44 ◆ ▼ ◇ [mirai]> もっとkanonのキャラが鬼畜なことされてる小説がいい
北川刑事は同僚の祐一に話しかける。
「こりゃ酷いな・・・酷過ぎるな・・・」
「ああ・・・」
その死体・・・指紋及び、歯型照合から禍偽市出身の月宮あゆ(二十四才)
と推定される死体はこれまで捜査一課で荒っぽい殺しを散々見てきた二人の
刑事にさえ怖気をそそらせる代物だった。
死体は両手・両足を椅子に括り付けられていた。そして・・・顔は異常な程
むくれ、目玉と舌が飛び出していた・・・だが真におぞましいのはその下
・・・首から下の胴体が異様に膨らみ、腹が裂けて、そこから血と臓物とそして・・・真っ赤に染まった
タイヤキのような物が大量に溢れ出していた。
椅子の下・・・尻からは大便と小便を漏らしたようで汚い色に椅子が変色し、
気味の悪い残留物がこびりついている・・・
その残留物が異様に赤茶けているのがさらに二人の背筋に冷たいものを走らせる・・・
身体中は異様に浮腫み、膨れ上がり、既に見る影も無い・・・
「なんだこれは?」
祐一は怪訝そうな顔をして死体の裂けた腹に置かれていた紙片を取り上げる。
そこには一言「飽食」とだけ書かれていた。
二人が署に戻ると鑑識官から報告が上がって来ていた。
「なんだよこれ・・・」
祐一が声を上げる。北川も驚きの顔をした。
報告書には、死体はおそらくは1日以上、食品のタイヤキと思われるモノを
口の中に強制的に詰めこまれていたと思われると書かれてあった。
死因は食物の詰めこみ過ぎによる内臓破裂・・・
しかも内臓破裂後もしばらく被害者には意識があり、その後も次々と
完全に絶命するまでタイヤキを口から詰めこまれたものと見られる・・・
その報告を見て二人は犯人の異常性にゾッとした。
北川が資料を見ながら祐一に話しかける。
「あのガイシャの月宮あゆ、どうやら小悪党だったようだな。窃盗が二十三件。
そのうちの二十件は食べ物だ。無銭飲食は四十二件もあるぜ。
相当罰金を払っていたようだが・・・こりゃ病気だな。
この線で洗えば結構早くあげられるかもよ。」
祐一が言う。
「すまんが俺は先に帰らせてもらう。今日はワイフの誕生日でな」
祐一は家のドアを開け、花束をそこに待つ、愛しい女性に捧げた。女性・・・水瀬名雪は嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「祐一、ありがとう!今日はお母さんも来ているんだよ!はやく来て!!」
「秋子さんも来てるのか?事故の後遺症の方は大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ!お母さんすごく元気になったんだから!お土産も持ってきてくれたよ!」
リビングに上がると、ソファーに水瀬秋子が座っていた。祐一は頭を下げて挨拶をする。
「秋子さん、お久しぶりです。お身体の具合は如何ですか?」
水瀬秋子はニッコリと微笑む。
「もう大丈夫ですよ。祐一さんも名雪と幸せそうに暮らしている様で安心しました。これはお土産です。思ったより作り過ぎてしまって・・・」
そういって秋子が差し出した袋の中を見て祐一はぎょっとした。その中には沢山のタイヤキが・・・
「どうしたの祐一?顔色が悪いよ?」
「な、なんでもないんだ・・・ハハッ秋子さんも来てる事だし今日の食事は楽しくなりそうだな。」
だが・・・その日の食事は祐一に取っては砂を噛むような味気ない食事だった。どうしても月宮あゆの死体を思い出してしまうのだ・・・。
そんな祐一を見て、秋子は静かに微笑んだ。その額には交通事故でうけた傷が光っていた・・・
飽食編~了~
参考:2003/06/18(水)18時56分40秒