> 難読漢字放題としゃれ込むか 儘ならぬ思いで苛立ちを募らせる私が、同室の修道士の肝煎で、里昴司教の知遇を 得ると云う僥倖に遭ったのは、漸く十日程を経てからのことである。 司教は、辺幅を脩めぬ人であった。白皙の美しい貌容で、一目でそれと解る温厚な 人柄を湛えていた。 参考:2003/06/21(土)00時37分08秒