>  2003/06/22 (日) 15:48:13        [mirai]
> 嵐のような連打。
> 連打。連打。連打。
> 打つ。打つ。打つ。
> 打つ。打つ。打つ。
> 打ち続ける。打ち続ける。打ち続ける。
> 拳。シンプル極まりない、拳の連打。
> それに、何という下手糞なパンチだ。
> 大振りで、振り回すだけのパンチ。
> こんなパンチ、いくらでもよけることができる。
> しかし、その数が多すぎた。
> だめだ。立っていられない。
> 後頭部に、さっきから重い石が落ち続けてる。
> いい気持ちだ。このシャワーは素敵だ。
> もうすぐ床だ。
> あそこにこの頭がぶつかったら痛いだろうな。
> いいや、だいじょうぶ。
> あそこに着くまでには、眠くなって、おれはもう眠っているから。
> しかし、その前に、この口の中にあるものを吐き出さねば。
> 小さな、堅いもの。無数の小石。
> しかし、どうして、口の中にこんなにたくさん石が入っているのか。
> 邪魔だ。こんなやつが口の中に入っていたら、眠れやしないじゃないか。
> ほら。こうやって舌で。石を集めて、唇から外に。
> ほら。ほ……
> マットの上に倒れて、眼を開いたまま動かない。
> その口から、血がマットにこぼれ出している。
> 幼児の手がひとつかみはできそうな量の白いもの
> ――無数の折れた歯の欠片が混じっていた。

(;´Д`)ロテン小説

参考:2003/06/22(日)15時44分45秒