( '谷')ノ 旅の三日目祖父の墓参りが早めに終わったこともあり 海岸の辺りを二三時間一人で散歩してみることにした ふと岩場のあたりを見ると齢還暦あたりにも見える海女職の人達が休憩を取っている 甘食を頬張りながら世間話に華を咲かせていると言うような様子だ 「母が生きていたらあんな風な感じなのだろうか?」 などと思い それからそう思った自分に「柄でもない」というような事を思い 一人頬を染めた 心地よい潮風が紅潮した僕の頬を撫でる もしあの世があるとしたら母はこんな僕の姿を見て笑っているだろう 今僕の目の前で談笑している海女さん達のように… これで良いかヽ(`Д´)ノ