2003/07/06 (日) 21:46:42        [mirai]
今日の朝、電車の中で突然昔の事を思い出した。

僕がずっと小さい頃の話で、その時僕の家には幌付きの荷台のあるトラックを持っていた。
たぶん仕事に出かけるのだろう。父が僕を助手席に乗れ、と呼んでいた。
でも僕はその父の誘いを振り切り、母や叔母達が乗っていた荷台に乗り込んだ。
その時、僕は自分がした事を後悔していたのを憶えている。
たぶん母の傍を離れたくなかったんだろうけど、僕は自分が悪い事をしたような気がしていた。
見晴らしが良く、世界をコントロールする可能性を秘めた運転席より
閉じられた場所で、優しい母の暖かな腕の中を選んだ自分が、心の何処で許せなかった。
思い出す度に、後悔していた。

その時父は寂しく思ったのだろうか?そんな事をふと考える。

その性格的傾向は今でも残っている。
誰かの期待に応えられない自分に苛立ち、不安を覚え、絶望的な気分になる。
昔よりは、その感情を抱く事は少なくなったが、相手に依っては未だ絶大な影響を及ぼす。

もし、その呪縛から逃れられる時が来たら
それこそ望んで止まない、本物の自由を感じる事が出来そうな気がする。