第2話の『携帯忠臣蔵』は、山科でだらだらと日和見を決めている大石内蔵助 の目の前に、未来から1台の携帯電話が与えられ、しばしば大石の心境をイン タビューするという話。監督は『GTO』の鈴木雅之。清水義範の短編小説を、 『踊る大捜査線』の君塚良一が脚色している。大石を演じているのは中井貴 一。大石を演じるにはちょっと軽い。しかし初めて携帯電話を見た大石が、そ の操作法を伝授されてあたふたする場面は面白い。最後のオチもよかった。た だそれ以外の場面は、時代劇でもなく現代劇でもないという、やや中途半端な ものになってしまったと思う。あとひとひねりほしかった。