洋式のトイレでウォシュレット。このノズルは、開発会社のたくさんの社員に よる用足し(?)実験で、ベストな位置に調整された、という涙ぐましい努力が あるそうだ。クセになってやめられないという人もいれば、逆に一切ダメと拒 否反応を示す人もいる。 ところでウォシュレットの操作部で「ビデ」という言葉を見かけることがある。 チョロチョロと水が出てくるビデは、もともとフランス語で「子馬」を意味す る「bidet」から来ているといわれ、またがる様子から連想されたもの。でも 待てよ?洋式トイレでは、またがっているとは言い難い。 今でこそウォシュレットの機能の一つだが、フランスやスペインでは便器を一 回り小さくしたサイズのものが便器のそばにあり、奥側に向いて「またがる」 というスタイルだったのである。その目的はお尻洗いではなく、風呂が無い頃 に女性が性器を洗うためのものだったのではないか、と言われている。