・人間は、もし肉体の死と共に自分のすべてが消滅すると考えるようになると、 次第に将来のことを考えようとする習慣そのものを失っていき、そしてその習慣を失うや否や、 自分たちの小さな願望を、忍耐なしに直ちに実現しようとする。 ・・・・つまり彼らは永遠に生きることを断念した途端に、 今度はわずか一日しか生きられないかのように行動するようである。(下巻・274頁)