2003/08/08 (金) 19:47:20        [mirai]
 漫画はまったく私を夢中にさせた。アダルト対象から子供向けまで様々な漫画を手当たり次第に買い求め、モスクワに帰って読みまくったというよりも見まくった(言葉がわからないので)。

  最初は日本の本がロシアの本と違い、左開きでなく、右開きであるという当たり前の事実さえ新鮮だった。
登場人物の言葉が上から下へ、時には左から右へと自由にかかれているのも、感情の流れを表しているような特別な感じを受けた。
カルチャーショックが最高潮に達したのは、登場人物の目の中が光っているのに気づいたときだ。

 ロシア芸術界のリアリズムに教育された者にとって、漫画は本当に興味深い。 ロシアの他の芸術家達にも漫画を見せたが、興味と驚愕を持って皆見ていた。

 1000以上の絵を選び、ロシア語に訳して作品に会う漫画のコマを探したが、訳す過程でもカルチャーショックはあとからあとから押し寄せてきた。
特に日本語の中には音を表す言葉が多いのに驚いた。
例えば、漫画のコマの中に椅子を引く音"ガタッ"が書かれているのを知った時、私も後ろに"ガタン"と倒れたくなった。
こういう表現は、ロシア語を母国語としている者には出来ない相談であるし、想像もつかない。