分離手術受けた双子の弟 ドクさん、月末来県 ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の影響を受けた「ベトちゃんドクちゃん」の一人、 グエン・ドクさん(22)と語り合う会が31日、奈良市内で開かれる。 成長したドクさんと触れ合う貴重な機会とあり、 有志でつくる実行委員会は「ドクさんの肉声を通じて改めて戦争の悲惨さや怖さを考えてもらい、 奈良から平和の意義を発信したい」と意気込みを語る。 ドクさんはベトナム戦争の終結から6年たった81年、ベトナム中部で生まれた。 双子の兄ベトさんと下半身がつながっていた。88年に分離手術が成功。 現在は、ホーチミン市内の国立病院でコンピューター業務を担当する。 義足で元気に歩き、恋人とバイクで出かけることもあるという。