> 低調だからマーラーの第3番でも聴くか いつの世にも戦争が続いている。 いつの世にも戦争によって残されるのは無人の荒れ野だけだ。 そして刻まれた傷は時の流れとともに消えゆく。 その傷を目撃し記憶するのは満天に輝く星の群れかもしれない。 その星すらいつの日か流れ星のように消え去る運命にある。 これはそんな星々の間でいつの日か語られたある人間たちの記録である。 今はもう忘れかけている戦いの記録である。 そのころ、銀河という名の小さな島宇宙の中は大きく2つに分かれて戦っていた。 銀河帝国と自由惑星同盟である。 さらに両者と交易する小都市国家フェザーン自治領があり、戦いに参加しようとはせず、両方の戦いを見守っていた。 戦争はすでに150年続いていた。 参考:2003/08/10(日)22時19分37秒