私は北海道の室蘭という町で生まれ育ちました。 家のそばにオイナオシ漁港という小さな港があったのですが、 その港のそばに洞窟がありました。港を背にすると左側の位置です。 おそらく波の浸食によってできた洞窟だと思います。 潮の流れの影響でこの洞窟に頻繁に水死体が上がる。 事故死もあれば入水自殺もあったかと思いますが、 ご存知のように水死体は時間が経過するほどご遺体は損傷します。 場合によっては年齢だけではなく、 性別もその場では判然としないこともあるそうです。 水死体が上がると地元の警察は、行方不明者などの関係者を集めます。 そして「面通し」が行われるのですが、 ご遺体の損傷が激しい場合、肉親であってもわからないことがある。 しかし、遺族が安置されている部屋に遺族が入ると 必ずそのご遺体は「鼻血」を流すそうです。 さすがに現在ではこうした方法は取られていないとは思いますが、 小さな頃に地元の刑事にこの話を聞きました。 ええ話や(ノД`、)