2003/08/25 (月) 02:26:05 ◆ ▼ ◇ [mirai]今回の休止につきましては、みなさまより過分なお言葉をいただき、恐縮しております。
報道によりますと米国の最近の姿勢は、古い同盟国からも同意が得られない状態
です。これは米国の政治だけでなくビジネススタイル、そして拡大指向の哲学自
体が必ずしも共感を得られていない証左でもあります。
大型でエネルギー消費タイプの自動車やコンピューターの販売攻勢に見られるイ
ケイケドンドンスタイルのビジネスモデルは長くは続かないと考えます。勃興し
つつあるアジアの諸国も、米国と同じ手法を用いる限り早晩成長の限界に突き当
たるでしょう。しかし、米国のビジネススタイルや拡大指向の哲学は、成長の限
界に対して答えを示すことは不可能であると考えます。
電脳、車などのテクノロジーは80%以上成熟しています。医学を見ても臓器移植、
遺伝子治療、クローン動物、ロボット治療などが実現され、技術よりは医療経済
の限界が見えてきました。インターネットによる知識の平準化にも限界も見えて
きたと思います。
かつて超音速旅客機の開発における最初の障壁は音の壁、次は熱の壁、そして
その次は金(カネ、開発費と経済性)の壁であったと言わました。このことは、
米国でコンコルド級の旅客機は技術的には実用化できたにもかかわらず、いまだ
商品として成立していないことが良く示しています。そして、その次の壁として
出現したのが、”地球リソースの壁”と”ヒトの時空間リソースの壁”なのです。
”地球リソースの壁” については特に説明を要しないと思います。ヒトの時空間
リソースの壁も深刻であり、限りある余暇と睡眠の時間を、ありとあらゆる産業
が取り合っている状況です。たとえウェアラブルコンピューターが普及しても、
ヒトに流し込める情報量には限りがあるのです。
もしその限界を越えれば、ヒトの内的リソース、すなわち神経活動物質が枯渇してついには病気になってしまうのです。つまり、ヒトはリソースに限りがあるWin9X
族と同じなのです。Win9x族の肥大化はダイエットのためのユーザーの努力を無効
にし、最後には電脳内臓脂肪の蓄積による電脳成人病とACPI睡眠時無呼吸症候群
をもたらしたことは記憶に新しいところです。
そのような状況で、われわれはテクノロジーとどのように付き合えばいいのでしょうか。
技術立国を国是とする我が国は、勃興しつつあるアジア諸国に対し、”地球リソ
ースの壁”、そして”ヒトの時空間リソースの壁”に対処する知的財産としての
風水テクノロジーを提供することによって生き残る必要があるのです。それは一
言で言えば、”地球とヒトのリソースを消費せずに満足感を実現するテクノロジ
ーを開発してメシを喰う”ということです。
古くから文化に寿命は無いが文明には寿命があると言われてきました。若き
webmasterにはその意味が良く分からなかったのですが、今となって考えてみる
と、文明と分化の違いは言葉の定義だけでは無いように思えます。
これを現代風に読み替えると、”地球やヒトのリソースの消費に依存するソフト
ウェア/ハードウェア形態には寿命がある”、ということでは無いかと思うので
す。そして地球とヒトのリソースの払底は現在ピークを迎えようとしています。
というわけで、このサイトが休止した後も皆様が風水テクノロジーの開発を進め
られ、皆様と我が国が地球とヒトにやさしい知的財産によって高い次元の豊かさ
を実現されることを祈りたいと思います。
2003年3月9日
www.tomoya.com Webmaster 謹白