2003/08/31 (日) 14:05:10 ◆ ▼ ◇ [mirai]ワシントン(AP) 先史時代、アメリカ大陸に渡ってきた最初の人間が、縄
文時代に日本に住み、後にアイヌ人となった先史民族ではないかという説が浮上
した。米ミシガン大学人類学博物館が中心となり、世界中から集めた古代人の頭
蓋骨約1万個の分析・比較研究結果が31日発表された。
研究の指揮を取ったC.ローリング・ブレース氏によると、コンピューターを使
い、骨の構造など詳細な分析を実施した結果、米国の先住民の骨の特徴が、縄文
時代に日本に住んでいた民族のものと非常に似通っているが分かったという。ま
た、これらの特徴が現在も、アメリカン・インディアンのブラックフット族、
スー族、チェロキー族にみられるという。
現在ベーリング海峡に隔てられているアジアと北米大陸だが、当時は、アラスカ
とシベリアは陸続きであったという説もある。そのため、ブレース氏は、縄文時
代の民族が陸づたいにアラスカへ渡り、その後、北南米大陸に移住していったと
みる。「米大陸に移住してきた縄文人は、現在の日本人とは違う。アジアから日
本に渡ってきた民族だろう」とする。また、これら縄文人がアジアの影響以外
に、ヨーロッパの特徴も兼ね備えていたことも指摘した。