2003/08/31 (日) 14:06:06        [mirai]
頭蓋骨の特徴のほか、縄文人が有していたとみられるボートを作る技術も、縄
文人が米国の先住民となったことを確証づける決め手となっているという。ブ
レース氏は「農耕技術が誕生する数千年前の時代、人々は狩猟に頼る生活を送っ
ていた。新たな獲物を探して西部に移住するために、ボートが使われていた」と
指摘する。日本で発見されている先史時代の白樺の樹皮から作られたカヌーと、
アメリカ・インディアンが使っていたボートは酷似しているという。

アジアから初めてアメリカ大陸への移住は1万5000年前と、ブレース氏はみ
ている。その後1000年以内に各地に移住し、遠方では南米大陸まで移住して
いったという。

3000年から4000年前には中国人、東南アジア人、モンゴル人による、ア
ジアからの2回目の移住が行われた。この時すでに北部の氷が溶け出した後で、
移民はベーリング海峡をボートで渡ってきたとみられる。これらの第2次移民の
うち、北部に残ったものがエスキモーやアラスカ西部に住むアレウト族となり、
南方に移住したものがナバホ族になったとみられている。