> 昨日、なじみのバーで訃報を聞いた。 > ものほんのヒッピーで50近いおじさん、 > バイクに全財産積んで、 > 日本中の街々の路上で安物の宝飾具や大麻など売って > 放浪の生活をずっと続けてきたおじさん。 > 夏場札幌に来ると、あのバーでよく一緒に飲んだものだ。 > お気楽なバカ話をしながら、ヒッピー人生の寂しさを僕らは共有した。 > 八重山諸島に至るフェリーにはバイクと荷物しか残っておらず、 > 到着した船に彼の姿はなかったそうだ。 > 身投げしたのだろう。 > 「もう自分の居場所がなかったんだよ」と、うつむいたマスターがふるえる。 > 彼にはえいえんが見えたのだろうか? > どこまでも続く青い空と青い海の間に、 > 一本のフェリーの航跡が一瞬だけ残る。 ヒプノティックスペクターを思い出す 参考:2003/09/08(月)10時21分04秒