2003/09/14 (日) 04:53:48        [mirai]
「有効!」
必死に体をよじらせて一本を回避する白雪。
さしもの白雪も「キューバの黒豹」にかかっては形無しだ。
やはり、白雪の体重を無視して78kg級に出場させたのは間違いだったか。
「?!」
会場がどよめく。
白雪が技を喰らった体勢のままででうずくまっているのだ。
ちょうど黒豹の方に尻を突き出すような格好だ。
チャンスとばかりに、すかさず白雪の体をひっくり返し、
押さえ込みに持ち込もうとして突進する黒豹!
誰もが皆、白雪の敗北を悟ったその時!
「たッ、TAWARA――っ!!で、出るっ、サトウキビぃ、出ちゃうでぃすの―っ!!」
ニョキニョキニョッキー!!
白雪の肛門から伸びる若々しいサトウキビ糞!
「一本!」
大阪城ホールが揺れた。審判がそう叫ばずにはいられない程の見事な一本糞だった。
「父サン…母サン…」
故郷のサトウキビ農場を継ぐことを頑なに拒み続け、
柔の道をまい進してきた黒豹の目に涙が浮かぶ。
そして次の瞬間!
「谷ぃーっ!!で、出るっ、ラム酒、出ちゃうでぃすの――っ!!」
グヴォァォォン!ブリョブリョブリョーッ!!
白雪の腸内で醗酵したサトウキビの糖蜜が黒豹の顔面に降り注ぐ!
「カストロ国家評議会議長万歳!!」
「かけ逃げ!」
ようやく大阪城ホールの揺れは収まった。