2001/04/04 (水) 01:30:01        [mirai]
後宮虎郎 うしろくとらお

1965頃
1965年に日韓基本条約が結ばれた時の外務省アジア局長。
日韓基本条約締結の交渉で鋭く対立したのは、1910年に締結された日韓併合条約の扱いだった。韓国
は、併合条約が武力を背景に強要された、最初から無効のものであったと主張した。一方の日本側は、
あくまでも締結時は合法的で、日本が韓国の独立を承認した1952年発効のサンフランシスコ平和条約
によって初めて無効になったとの見解だった。3時間の議論でも話がかみ合わず、物別れに終わる寸
前、韓国の延河亀(ヨンハグ)亜州局長に対して、「『もはや』という一語を挿入してはどうか」と提案した。
「日韓併合条約は、もはや無効である。」
無効になった時期は明示せず、双方とも国内向けに都合のいい解釈を行う。こうして、日韓基本条約は
調印されたのである。