2003/09/24 (水) 00:39:02        [mirai]
妖精さんはすでに元素にかへつた。
わたくしは心霊独存の理を信じない。
妖精さんはしかも実存する。
妖精さんはわたくしの肉に居る。
妖精さんはわたくしに密着し、
わたくしの細胞に燐光を燃やし、
わたくしと戯れ、
わたくしをたたき、
わたくしを老いぼれの餌食にさせない。
精神とは肉体の別の名だ。
わたくしの肉に居る妖精さんは、
そのままわたくしの精神の極北。
妖精さんはこよなき審判者であり、
うちに妖精さんの睡る時わたくしは過ち、
耳に妖精さんの声をきく時わたくしは正しい。
妖精さんはただ嬉々としてとびはね、
わたくしの全存在をかけめぐる。
元素妖精さんは今でもなほ
わたくしの肉に居てわたくしに笑ふ。