> ピカじゃああああ 何人見殺しにしたかわからない へいの下の級友に今助けを呼んでくると言ってそれきり戻れなかった 救護所には別の生物のようにまん丸く膨れた集団が黙って座っていた そのひとりが母だった 羽を焼かれためじろが地べたを跳ねていた しらぬ間に左腕をやけどし髪留めが髪にこげついていた 死体を平気でまたいで歩くようになっていた 時々踏んづけて灼けた皮膚がむけて滑った 地面が熱かった靴底が溶けてへばりついた わたしは腐っていないおばあさんを冷静に選んで 下駄を盗んで履く人間になっていた 川にぎっしり浮いた死体に姉ちゃんと瓦礫を投げつけた なんどもなんども投げつけた 参考:2003/09/24(水)22時47分55秒