> カムチャッカの若者が > きりんの夢を見てるとき > メキシコの娘は > 朝もやの中でバスを待っている > ニューヨークの少女が > ほほえみながら寝返りをうつとき > ローマの少年は > 柱頭を染める朝陽にウインクする > この地球では > いつもどこかで朝がはじまっている > ぼくらは朝をリレーするのだ > 経度から経度へと > そうしていわば交替で地球を守る > 眠る前のひととき耳をすますと > どこか遠くで目覚時計のベルが鳴っている > それはあなたの送った朝を > 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ 谷川俊太郎? 参考:2003/10/08(水)00時11分08秒