> 夕焼けの赤に染まった放課後の屋上で、オレは知らない女の子に話しかけられた。 > 冷たい瞳と暖かな笑顔をたたえた女の子。 > その子が3年生の先輩だと知ったのはその直後だった。 > そして、同時にオレは冷たい瞳の意味を知る。 > その瞳はオレの姿も、夕焼けの赤さえも映してはいなかった。 > 盲目の先輩を前に、どう話しかけていいのか戸惑うオレに、先輩は悲しそうに呟いた。 > 「普通でいいと思うよ…」 されど心の目は開いていてな 参考:2003/10/15(水)18時49分10秒