１歳女児から覚せい剤反応
注射器洗った水を誤飲？

　福岡県久留米市の聖マリア病院で今年１月、診察を受けた
女児（１）から覚せい剤反応が出ていたことが１０日、分か
った。女児の母親（２７）の交際相手で、覚せい剤取締法違
反容疑で逮捕、起訴された暴力団幹部、荒巻努被告（２３）
が「覚せい剤の注射器を洗ったコップの水を女児が飲んでし
まった」と供述していることから、県警久留米署は同被告を
追及している。


　調べによると、母親は１月１４日夕、荒巻被告に当時１歳
５カ月の女児を預けた。午後９時ごろ、女児を引き取ったが、
女児が異常に興奮し、口をとがらせるなどの行動を繰り返し
たため、翌１５日午前１時すぎ、「子どもの様子がおかしく
なった」と同病院で診断を受けた。


　同病院関係者によると、女児は呼吸や心拍などに異常はな
く、鎮静剤を投与していったん帰宅。しかし、容体が改善せ
ず、約２時間後、祖母が付き添って再び病院を訪れた。祖母
が「覚せい剤を投与された疑いがある」と話したため、病院
で尿検査を実施。覚せい剤の成分である中枢神経興奮剤（ア
ンフェタミン）などを検出した。


　女児は同月２２日まで同病院に入院したが、既に回復し、
現在は乳児院で保護されている。





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