自殺のGDP損失、1兆円=昨年1年間、10年には2割増 -国立人口問題研推計 年間3万人を超える自殺による日本の国内総生産(GDP)の損失額が、 2002年の1年間で推計約1兆円に上ることが25日、 国立社会保障・人口問題研究所の「自殺による社会・経済への影響調査」で分かった。 自殺者が急増した1998年以前より4割以上増えており、 今後自殺者数が横ばいでも、10年には1兆2000億円を超すと予測されている。 同研究所社会保障応用分析研究部の金子能宏室長は 「有効な自殺防止策は、経済効果の面でも意義が大きい。 従来の社会保障政策だけでなく、 経済、財政や雇用政策と連動した総合的な対策を取るべきだ」と指摘している。 (時事通信)