2003/10/30 (木) 10:58:28 ◆ ▼ ◇ [mirai]> 訴状によると、EEは同大学が1986年12月に取得した"微細加工技術に関する米国特許"に抵触しているという。
> 特許に基づく技術の使用中止と損害賠償などの支払いを求めている。賠償金などの請求額については不明。
> サブマリン特許でしょうか。
> これで敗訴すると
> PS2頼みの今のソニーにはかなり致命傷かも。
サブマリン特許だなんて、いったいいつの時代の話?
っていうか、特許部の現場で聞かなくなってから、久しいワードです。
しかも、1986年に取得だから「出願」ではありません。
で、肝心の特許はプロセス特許で、EEの回路技術ではありません。半導体を作る
方法の部分で、1986年というと、半導体はバイポーラとNMOS全盛の時代で
当時のトレンドからすれば、かなり原始的なプロセス機器のトリッキーな使い方
の特許じゃないでしょうか。
微細加工っていうくらいだから、スパッタリングか、PVD,CVD、あるいは
真空排気、フォトマスク、ステッパ、フォトレジスタあたりじゃないかな。
どちらにしてもプロセス特許なので、肝心の特許を侵害しているらしきレシピや、
プロセス機を変更しても回避可能。
感じとしては、EEを割って金属顕微鏡で見てみたらソレっぽい跡があったから
運が良ければ特許収入が得られると踏んで、証拠がないまま「調査目的」で
提訴した可能性も。
証拠がないのに裁判して、相手のプロセス機器を裁判で公表させるのは、日常茶飯事
で、うちの社も週に2~3件来ます。
あるいは、別の会社がその特許を使っていそうだが、公知例を調査する調査力が
ないので、SONYを提訴して調査力の強力なSONY・東芝特許部から公知例を
出させるのが目的かも。(ブレードタッチアップ)
うちの社もプロセス屋と結託して、よくやります。